ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展へ

ぼちぼち日記

こんにちは。天気はいいけれど、風が強い。肌と気管支の乾燥が気になる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先日、国立国際美術館で開催されている「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」に行ってきました。ピカソについても絵画についても詳しいわけではなく、美術館巡りという大人な趣味があるわけでもなく、ただなんとなくチケットを購入して見に行ってきた、という適当さです。

作品を見ても、感想は「芸術、やっぱりよくわからん」でした。ですが、「みんな立ち止まってじっくり見ているけど、何を考えながら見ているんだろう?描かれた時代背景とか、技法とかそんなんかな。すごいな」とか勝手な想像をしつつ見て回っているうちに、だんだんと「わからん」から「なんとなく、格好いい」と印象が変わってくるから不思議です。

今回、初めて知って驚いたことは、ピカソが幅広い作風をもった芸術家だということです。同一人物の作品?と思うほどに、時期によって絵の表現や技法が全く違います。コルク片を用いているものもありました。さらに、絵画だけにとどまらず、彫刻作品もありました。晩年には陶器の作品も制作していたそうです。美術の基礎がしっかりできているからこそ、多彩な表現ができるのでしょうね。ちなみに今回は展示されていなかった「初聖体拝受」という作品は、ピカソが14歳頃に描いたそうです。能力と年齢に相関関係はないのでしょうが、つい「子供が描いたとは思えない」と思ってしまいます。

ところで皆さんは、ピカソについてどれくらい知っていますか?私は「対象を立体的に表現した画家」というあやふやな知識しかもっていませんでした。調べてみると、ピカソはジョルジュ・ブラックとともに、「キュビズム」の創始者のひとりだそうです。キュビズムとは、20世紀初めに起こった前衛美術運動のこと。モチーフを多角的な視点からとらえ、幾何学的形体に還元し、遠近法を無視してそれらをひとつに組み合わせるという手法により、新しい美術の世界を作り出そうという試みだそうです。平面に立体的に見えるように絵を描くのではなく、立体そのものを平面に描く、という感じでしょうか。ピカソは、ポール・セザンヌの、自然を円錐、球、円筒で表現するという技法に影響を受け、キュビズムを発展させていったそうです。私はセザンヌとピカソの絵に近似性を感じたことはありませんでした(そんなにたくさんの作品を知っているわけではありませんが)。天才というのは、物事の本質を見抜いて、それを自分の中で昇華させるのがうまいのでしょうね。

幼少期より才能を開花させ、画家としては珍しく若いころから評価されていたというピカソ。多作で、画商ビジネスにも長けていたとか。様々な作品を沢山生み出すことができたのは、絵画の基礎がしっかりしていたことに加えて、様々な人から影響を受けて柔軟に表現方法を変えていったからなのですね。

基礎と柔軟性、抽象的に物事を見ることの大切さを学んだ一日でした。

学んだはいいけれど、実践できるかどうかが問題です。

座るアルルカン
黄色のセーター