庭の桑の実が、想像以上に実をつけています。せっかくなので、庭に出たついでに生の実を食べることもあります。触ってぽろっと落ちるくらいが完熟の印です。それくらいになったら甘みを強く感じられるのですが、なかなかタイミングが合いません。ぷつんと簡単にとれる、食べごろと言われる黒い実を摘んでも、結構酸っぱい。外来種の桑の実は酸味が強く、日本の桑の実は甘みが強いらしいです。でもせっかく沢山実っているので、念願のジャムを作ってみました。
3日がかりで摘みました。熟したものから順番に。量がある程度溜まるまで3日かかりました。どんな植物でも、収穫は楽しい。夢中になって桑の実狩りをしました。計ってみると385g。十分かな。
クックパッドで見つけたレシピに沿って、ジャムを作ります。砂糖が実の半分の量、レモン果汁が実200gにつき大匙1。材料はこれだけです。
まずは水で流し洗いしつつ、ヘタ(芯)をハサミで切り落とします。無になれる作業。とらなくてもいいらしいけれど、取った方が口当たりは良さそうです。あとは鍋に実と砂糖を入れて、ただひたすらに弱火でくつくつ煮ます。自然界にしかないような赤。色だけみるとかなり甘くて美味しそうなんだけどな…混ぜていると曲がりなりにもベリーと名が付くだけあって、ブルーベリーに似た匂いが漂ってきます。一瞬でしたけど。実を適度に潰しつつ(潰すとなると中心が固い。初めにすりつぶしておけばよかったかな)全体量が半分になるくらいまで火を通します。半分くらいになったらレモン果汁を入れて、完成です。
写真ではただただ黒いですが、フルボディの赤ワインのような深い赤色です。さてさて、お味は。うん…そんな旨くない!でもなんだかクセになる味です。ちょっと生薬みたいな味がするなぁ。そうだ、これはお酒にしたら美味しいかも。てなわけで、次回は桑酒を造ります。
まだまだ実がなる桑の木。実が終わったら桑茶だなぁ。これ一本で、なんだかとても楽しませてもらっています。山に自生している桑の木は、鳥やたぬきたちにも、実をつけるのを楽しみにしてもらっているそうです。
さきほどご近所さんから、「この黒い実がついているのは何の木?」と尋ねてもらいました。何かと加工できて、存在感も抜群の、桑の木です。
(5月26日追記)
散々酸っぱいだの、あまり旨くないだの桑に対して失礼なことを述べてきましたが、ここで訂正させて頂きます。5月の下旬、桑の実、うまい。でき始めの頃の熟した実と、現在の熟した実、見た目が同じようでも、味の濃厚さが違います。甘みも増して、生でも十分美味しいと感じられます。最近は夕方に黒くなった実を収穫し、冷蔵庫に保管しておやつに食べています。ついつい食べ過ぎてしまうほどのおいしさです。ウチの桑の木の名誉を回復するため、追記させて頂きます。すまんかった、桑の木よ。