夏の訪問者

ぼちぼち日記

昨夜、雨を抱いて、夜風に当たりに庭へ出ました。すると網戸になにやらデカい虫が!数日前に見たカミキリムシがまた戻ってきたのか?と思いましたが、それにしては動きも少ないし、なによりあの長い触覚が見当たりません。カミキリムシより少し大きく、丸く、どっしりと構えている…もしや!と思って急いで部屋に戻り、雨を降ろして替わりに懐中電灯を手に取ります。どうかいなくなっていませんように、と祈りながら庭に戻り、祈りが通じすぎてまったく動いていないように見える姿を光の中でじっくり見てみると、やはりメスのカブトムシ!少しびびりながら指先で背中をそっと撫でてみると、甲皮にざわざわした硬い産毛が密集しているのを感じられます。そして、相変わらず動かない。ちょっと触られたくらいでは、足先すら動かさない。

カブトムシやクワガタは、子供の頃憧れた虫の代表でした。近所の友達とカブトムシの幼虫を掘りに行ったことや、夏休みの夜にいとこたちとおばあちゃんの桃畑に探しに行ったことを懐かしく思い出します。子供の頃のようには虫やカエルに触れなくなっている自分ですが、唐突なカブトムシの出現には心が大きく躍りました。雨にも見せようかな、と思いましたが、雨がカブトムシを襲うところは見たくないので止めておきました(逆にびびって逃げるかもしれんけども。)

こんなことを言うのはせっかく来てくれたカブトムシには大変申し訳ないけれど、「もしもオスだったら、もうひとつテンションあがっただろうなぁ」と思ってしまいました。申し訳ない。カブトムシは夜行性なので、朝にはいなくなっていましたが、また来てくれると嬉しいなと思いました。カップルできてくれたらさらに嬉しいなと思いました(まだ言う。)

あー、夏だなぁ。

スポットライトを浴びるカブトムシ