ご挨拶
当院のHPをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
当院はベッド一台、受付、施術、事務、掃除を担当する女性鍼灸師ひとり、猫一匹のごくちいさな鍼灸院です。風がぶつかる古民家で、ひっそり施術をしています。
ところで、あなたははりやお灸を受けたことはありますか?
鍼灸を受療されるかたは、一年間で成人の約5~7%とのこと。この数字からもわかるように、あまり一般のかたに馴染みの少ない施術です。
何に効くのか、どんなときに受ければいいのか、何をされるのか?知らないかたがほとんどかと思います。
鍼灸施術はとても素晴らしい施術です。ストレスが多い現代だからこそ、「未病」に対応できる鍼灸施術が、もっと当たり前に広がってくれたらと願っています。
素晴らしい世界を知っていただくために、まず東洋医学、鍼灸医学について、簡単にご説明させていただきたいと思います。
鍼灸院のドアを叩く一助となりますように。
東洋医学とは
東洋医学とは、アジア地域(中国、インド、韓国など)に伝わる伝統医学の総称です。鍼灸、漢方、気功、導引などの方法があります。心身のバランスを整えて、不調を改善することを目的としています。
日本の鍼灸施術は、聖徳太子の時代に中国から伝わった思考、哲学、技法を基に、日本人の体質に合わせた施術へと変化、発展していきました。

東洋医学と西洋医学の違い
西洋医学(現代医学)では、血液検査や画像検査などを行い、科学的所見に基づいて診断、治療を行います。原因となる病巣や病因を排除するため、手術や投薬などの方法を用います。細菌やウイルスによる感染症や一刻を争うような重篤な外傷、内臓の器質的な変性などに適しています。
一方東洋医学は、四診(望診、聞診、問診、切診)と呼ばれる診察法を使って、症状が出ている局所だけではなく、そのひとの体質やからだ全体の状態を東洋医学の視点に基づいて判断します。西洋医学で原因がわからない症状や健康維持、体質改善などに適しています。

鍼灸とは
鍼や灸を使って、ツボと呼ばれる皮膚の反応点に刺激を加えることにより、生体の自然治癒力を賦活する施術方法です。
鍼灸は、皮膚を直接みて、直接触れる施術です。皮膚は人体最大の臓器とも呼ばれ、その働きは多岐にわたります。外的環境からからだを守り、体内の液状成分の流出を防ぐ「保護作用」、触覚、冷・温覚、痛覚、痒みの情報を受け取る「知覚作用」、汗を出したり立毛筋を収縮させたりして体温を保つ「体温調節機能」、皮脂や汗を分泌する「分泌機能」、異物を排除し感染からからだを守る「免疫機能」などです。
また皮膚は、まるでスクリーンのようにからだの内部の状態を映し出します。皮膚表面の乾燥や冷えはもちろん、筋肉の緊張や血液の流れ、内臓機能の低下や異常なども、皮膚を通じて見ることができます。
その皮膚上に、経絡、経穴(ツボ)は存在します。ツボの位置や状態は一定ではなく、常に変化しています。そしてからだに異常があるときに、見つけやすくなります。でこぼこしたり、ざらついたり、ぴんと張ったり、冷えたり、熱を持ったり、汗をかいたりして、位置を教えてくれます。このように反応しているツボを捉えて、術を施し良い変化を起こす施術法が鍼灸です。

鍼灸の流派について
「鍼灸って、流派があるの?」という質問をいただくことがあります。はり師、きゅう師(あん摩マッサージ指圧師も)は国家資格なので、どこの鍼灸院でもだいたい同じような施術を行っていると認識されているのかもしれません。そんななか、色々な鍼灸院でそれぞれ違った施術を受け、驚かれる方も多いようです。
日本の流派は、大きく分けて3つあります。3つの流派の考え方や治療方針をどう捉えて実行するかによって、さらに細かく分化していきます。江戸時代には、なんと数百もの流派が存在していたそうです。
流派が違うということは、治療内容が違うということです。流派の個性を大まかに把握することで、どのような考え方に基づいて施術を行っているのか、またどのような施術内容なのかが想像できるかもしれません。そしてご自身が受けたい治療を行っている鍼灸院をみつけるヒントにもなるかと思います。

①日本伝統鍼灸(経絡治療)
東洋医学の考え方に基づき、経絡のバランスを整えて自然治癒力を高めるという方法です。四診のなかでも、特に脉診を重要視します。日本人の体質に合った細い鍼を浅く刺します。お灸を併用するところも多いのが特徴です。
②中医学
中国の伝統療法です。中医薬学と臨床経験委基づいた理論で施術を行います。太く長い鍼を用いて、左右のツボを同時に使用することが多いのが特徴です。鍼灸施術と同時に、漢方を処方する施術所もあります。
③現代医学的鍼灸
解剖学、生理学、運動学など、現代医学の知識を基にツボを扱います。鍼のターゲットは筋肉や関節、神経です。そのため、やや太めの鍼を深く刺します。脉診はしません。局所的な施術が多く、微弱電流を鍼から流す「電気針」を行うところもあります。痛みの緩和に特化し、施術内容を患者さんが理解しやすいところが特徴です。
当院の施術
日本伝統鍼灸+α現代医学的鍼灸のバランスで行っています。
基本は経絡治療です。問診はもちろん脉診、背侯診、腹診などを組み合わせて、おからだの状態を把握します。
ストレスの影響や不規則な生活によって、からだが冷えているかたがとても多いです。冷えは不調のサインであり、また不調を引き起こす原因でもあります。あたたかいからだをつくるため、鍼だけでなくお灸や温罨法などを併用しています。
基本的な知識はもちろん大切ですが、一人一人のツボの状態を正しく診ることが、施術を行う上で最も重要だと考えています。

当院の名前について
「ちりん」は鈴の音をイメージしてつけました。
鈴の音には古来から、邪を払う力があるとされています。
「病」という邪を払える施術所でありますように。
また施術所をあらゆる邪から守ってくれますように。
ちなみに施術所にはじぶんの苗字をつけることも多く、私もつけたいと思っていたのですが…ちょっと検索しただけでも、「わたなべ」鍼灸院はあまりに多すぎる…

070-9053-4709電話受付/第1・3・5月曜・火〜土曜 10:00~18:00
- 鍼療日 第1・3・5月曜・火~土曜(10:00~20:30)
- 休鍼日 日曜・第2・4月曜
- 祝日鍼療(第2・4月曜日休鍼)
- 昼休憩なし(お昼時も鍼療しています)
鍼灸師と猫のご紹介

渡邊 亜樹(ワタナベ アキ)
はり師 きゅう師 按摩マッサージ指圧師
京都佛眼鍼灸理療学校卒。
平成22年にはり師、きゅう師、あん摩マッサージ師免許取得。
免許取得後は大阪市を中心に、はりきゅうあん摩業務に従事。
学生時代に「鍼灸いろは経」という書籍に出会ったことをきっかけに、
著者・杉山勲先生に師事。杉山先生が講師を務める鍼灸勉強会の杉塾に参加する。
愛媛県の山奥出身。
◇好きな場所/足摺宇和海国立指定公園滑床渓谷
◇好きなもの/ミステリ小説(貴志祐介「新世界より」「天使の囀り」、殊能将之「ハサミ男」、
森博嗣「S&Mシリーズ」)
◇夢/マイ陶芸小屋をつくること(中学時代は陶芸部)
とんでもなくインドア派です。休みの日は家から一歩も出なくてすむよう、
前日から計画を立てています。

雨(アメ)
アニマルセラピー・ブログやちらしのモデルを担当
2022年7月20日 大阪府寝屋川市生まれ(♂)
ミヌエット(長足)
院内をうろうろしています。好奇心旺盛な、シャイボーイです。
鳴いたりふすまをこすったり走り回ったりすることがありますが、
どうかご容赦ください。
施術中は施術室に入れないようにしています。
また猫が触れた椅子やマットなどは、患者さまが入室される前に
掃除をしています。
ですが、猫の毛を完全に排除するのはとても難しいです。
「猫がいる鍼灸院」とご理解いただけますと嬉しく思います。



鍼療日・鍼療時間
鍼療時間 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00〜20:30 | 休 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
△第1・3・5月曜鍼療/第2・4月曜休鍼
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完全予約制
最終施術:19:30〜
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- ※祝日鍼療(第2・4月曜休鍼)
- ※昼休憩なし

小さな施術所ですが、おひとりおひとりに、心からリラックスできるプライベートな空間と時間をご提供したいと考えています。
なるべく患者様どうしがお顔を合わせることのないよう、またお待たせすることのないようご予約をお取りしております。
もしもご予約時間に間に合わない場合はご連絡ください。
また、施術中は電話にでることができないことがあります。
ご予約をご希望の方は、留守番電話にメッセージをお願いいたします。鍼療日に折り返しお電話を差し上げます。(定休日の日曜、第2・4月曜は電話にでることができません。折り返しのお電話は火曜日になります。ご了承ください。)
メール、SMS、LINEからもお問い合わせ、ご予約を受け付けております。(24時間受付)
070-9053-4709電話受付/第1・3・5月曜・火〜土曜 10:00~18:00
- 鍼療日 第1・3・5月曜・火~土曜(10:00~20:30)
- 休鍼日 日曜・第2・4月曜
- 祝日鍼療(第2・4月曜日休鍼)
- 昼休憩なし(お昼時も鍼療しています)