生気通天論篇 第三(其の4)
こんにちは。暖かいやら寒いやら。11月も4週目ですが、まだ本格的な寒さは体感していません。予報通りなら、明日がこの冬一番の寒さだそうです。どうなるのかなぁ。あまり寒いと、施術室のエアコンが効きづらいので、もしかするとファンヒーターを稼働させないといけないかもしれません。狭い施術室の、いったいどこに置くというのか。あたふたしそうです。
さてさて、今年も残すところあと1ヵ月ちょっとですね。お坊さんは走り回っても、みなさんは無理せず暖かく過ごしてください。
今回は(今回も?)そんな章です。
寒い時期は、家にこもってゆっくり過ごすのが良い。慌ただしい毎日を送っていては、陽気が安定しない。
暑邪に傷られると(暑さに負けると)汗が出て、熱が出ると呼吸困難になり、ぜいぜいと喘ぐ。病が深くなるとうわごとを言うようになり、身体が炭火のように熱くなる。汗をしっかりかけば熱は下がる。
湿邪に傷られると(湿気に負けると)頭部が重く腫れぼったくなる。湿熱を払わなければ大筋は収縮して短くなり、小筋は弛緩して伸びる。収縮した大筋は伸びなくなり(弛緩できなくなる)、弛緩した小筋は衰えて弱弱しくなる(運動麻痺を起こす。)
氣が虚して腫病(身体が浮腫んでくる病気)になると、四肢が交互に浮腫を起こし、陽気が尽きてしまう。
大筋と小筋という単語が、何を指しているのかわかりづらいです。主動作筋と拮抗筋のことなのか、それとも単純に筋肉の大きさ・長さのことなのか。主動作筋と拮抗筋と考えれば、湿邪の話は脳梗塞の後遺症のような状態について書いてあるようにも読めます。
四肢が交互に浮腫を起こす、というのもイメージしづらいなぁ。
五邪のうち、風と燥について言及がないのも不思議です。講義ではなく(講義のようなものなんですけど)、皇帝と岐伯の会話だからでしょうか。レジュメを作って話しているわけじゃないですもんね。
文化が違う異国の、しかも古典って、理解が難しいですね。和訳してくださっている先生方に、ほんと感謝です。なかなか読み進められなくて申し訳ない…
それでは今回はこのへんで。読んでくださった皆様、お疲れさまでした。